未来創薬人養成プログラム

新時代の創薬に挑む

現在、国内において薬学部以外で創薬人養成を謳う学部はありません。そこで、日本で最初に生命科学部を立ち上げた東京薬科大学は、2023年、創薬に特化した「人財」養成プログラムを教育の新機軸に位置づけ、新しいプログラムをスタートしました。本プログラムでは、多様な専門家による共創事業である創薬活動において、それぞれのステークホルダーとしてその役割を果たせる高いポテンシャルの「人財」を学際的な学びで育成することを目的とします。

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「未来創薬人養成プログラム」が目指す学修成果

本プログラムでは、「何の薬をどのようにつくるのか」という創薬へと導く「基礎研究力」、知的財産運用や製造・販売、臨床開発など、創薬の「種」を事業化して患者さんに届けるために必要な知識を駆使する「社会実装力」、専門家のみならず世界に向けて成果・事業を発信する「サイエンスリテラシー」、高い生命倫理観を保持する優しくて強い「人間力」を育みます。

<想定される活躍フィールド>
・製薬企業、バイオ関連企業、化粧品関連企業
・医薬品開発業務受託機関(CRO)、治験施設支援機関(SMO)
・公的研究機関、アカデミア

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プログラム内容

本プログラムでは、生命科学部での学部必須科目の履修を基盤に、さらに薬学部の協力を得て「基礎薬学力」、「創薬実装力」、「ニューモダリティ創薬」の3分野のプログラム科目(必須、選択科目)を履修することで、創薬の考え方やバイオに基づく新しい医薬品(ニューモダリティ)のトレンドの理解や創薬手法の修得通じて、人が健康に生きることの全てを革新する、未来を拓く「新時代の創薬人」を養成します。

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プログラム履修者は、生命科学領域の最先端の知や技術とともに、多様化する新時代の創薬について深く学べるため、製薬企業等への就職の他、創薬研究者を目指す方は大学院での創薬科学研究へと繋げることができます。

対象科目をピックアップ

創薬概論 創薬の基本的知識として、有機化学に基づいて分子のレベルで医薬品の作用機構や体内での化学的変化を理解し、薬の本質を学びます。具体的には、薬効、毒性発現、吸収代謝特性の分子基盤、プロドラッグ、薬の化学構造や反応特性に基づいて医薬品を理解します。そして、ニューモダリティーの創薬に資する基本知識を修得します。

コンピテンシー
情報収集/課題解決/批判的思考/論理的思考/ディスカッション
アドバンス薬理学 代表的な薬物の作用機序、体内動態、主な副作用に関する基本的知識を修得し、さらに生理学、生化学、免疫学などの広範な知識を駆使して理論に基づく疾患治療を考える能力を育成します。さらに、疾患の発症原因となる遺伝子やタンパク質を標的とする抗体医薬、核酸医薬、遺伝子治療薬、細胞治療などの創薬モダリティについても疾患薬理学的な基本知識を修得します。

コンピテンシー
情報収集/課題解決/批判的思考/論理的思考/ディスカッション
アドバンス薬剤学

薬物の体内動態に関する基本的知識を修得するとともに、利便性(投与方法や副作用等)を考慮した製剤化技術、薬物治療の最適化を可能とするドラッグデリバリーシステム(DDS)について理解します。抗体医薬、核酸医薬などの中分子・高分子医薬という多様なモダリティにおける課題を薬剤学的観点から発見・解決する能力を育成します。

コンピテンシー
情報収集/課題解決/批判的思考/論理的思考/ディスカッション

教員インタビュー

生命科学と薬学が融合する東薬で育て 医薬品開発の“旗手”

近年のコロナ禍や激動する世界情勢など、自国でのワクチンや医薬品の開発の必要性が今ほど強く求められた時代はありません。国内初の生命科学部として、常に時代に先駆けた人財を輩出してきた本学部は、こうした社会変化に対応すべく、薬学部の協力のもと「未来創薬人養成プログラム」をスタートしました。医薬品開発の現場はニューモダリティの登場により、以前に増して遺伝子工学など生命科学領域の最先端の叡智や新技術が必要となっています。さらに、グローバル化やデータサイエンスの深化によって、低分子化合物から医薬品を開発してきた旧来の薬学と生命科学領域の新しい学問との融合が大きく進んでいます。本プログラムの履修者は製薬企業をはじめとした医薬品創製の現場や大学院進学後の研究活動においても大きく活躍できる人財になるでしょう。東薬の生命科学部で、私達と一緒に未来に活躍する創薬人を目指してみませんか。

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