ニュース&トピックス 【研究】生物有機化学研究室修士課程2年内田 恭平さんの論文がアメリカ化学会の雑誌 Organic Letters に掲載されました。

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2019.07.08

論文タイトル
Total Synthesis of Applanatumol B
著者
Kyohei Uchida, Yuichiro Kawamoto, Toyoharu Kobayashi, Hisanaka Ito*
掲載誌
Organic Letters

本論文は applanatumol B という天然物の全合成研究に関するものです。applanatumol B は中国に生育する mashroom より単離された腎保護作用を有する天然物で、三つの環が縮環したユニークな構造を特徴とします。今回の合成研究では、シクロペンタン上の連続する不斉中心を巧みに制御しつつ、14工程にて全合成を達成しました。天然物には珍しくラセミ体として単離されてますが、生理活性面での関心から光学活性体の合成研究も行なっており、今後も継続して論文発表していく予定です。

筆頭著者である内田 恭平さんからのコメント

本論文は私にとって初めての論文であり、アクセプトされたときはとても嬉しかったです。このテーマは研究室配属時に頂いたテーマです。新規テーマだったため一からのスタートでしたが、根気強く研究を続けた結果、全合成を達成することができました。今後も1報でも多くの論文を出せるよう研究に励みたいと思います。

all-trans-configuration, epimerization of the α-position of the ketone and cyclization, applanatumol B