ニュース&トピックス TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU2024が開催されました

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2024.11.21

2024年11月3日(日)、5年ぶりに対面形式で「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU2024」を開催しました。本イベントには全国22校から65件の発表が集まり、演題数および参加者が昨年を大きく上回りました。約200名の参加者と共に盛況のうちに幕を閉じました。

本イベントの目的は、生命科学に関心のある中高生に自身の研究を通じて高度な議論を体験する機会を提供し、将来の人材育成に貢献することです。昨今、多くの中学・高校で探求学習や研究が進められていますが、発表の機会や適切なフィードバックが限られているのが現状です。本発表会では、多くの研究者が参加し、ポスター発表を通じて議論やフィードバックを提供しました。
そして、生命科学分野に新たな夢を抱かせる素晴らしい発表に対し、最優秀賞として「大隅賞」を授与し、さらに優秀賞、会場賞、研究奨励賞、優秀プレゼン賞も授与しました。

受賞演題、大会サイトはこちら

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また、中高生の積極的な参加を促すため、発表者以外にも活発に議論を行った方に対して「ベストディスカッサー賞(優秀質問者賞)」を授与しました。これにより、エントリーした中高生は演題や本学大学院生のポスター発表にて積極的な議論を行い、イベントを大いに盛り上げてくれました。

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さらに、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞された東京科学大学栄誉教授 大隅良典先生からは「科学(Science)は、人類が長い時間をかけて蓄積してきた知の体系です。それは人間がもっている“知りたい”と思う知的好奇心に基づく活動です。それは“役に立つ”という指標だけで測られるものではありません。一方で科学は加速度的なスピードで、進歩して、知識も膨大になりました。溢れる情報に惑わされず、自分の興味を大事に育ててください。いま常識と考えられていることや素晴らしい先人達の発見でも、やがて塗り換えられていきます。その意味で科学には終わりがありません。地球上の生命の営みで、我々が理解できたことは、まだほんのわずかです。科学の楽しみの一つは、まだ誰も見たことのない、知らなかった、解けなかったことが、目の前に広がることでしょう。人類はかってないほど、沢山の解くべき課題に直面しています。それらは科学的な解決以外には未来はないと思います。抱いた疑問を大事に追求する気持ちを持ち続けてください。未来は君たちの手に掛かっています。」と参加した中高生への激励のメッセージが贈られました。

また、本年度より協賛いただいた、アサヒ飲料株式会社代表取締役社長 米女太一氏からは、「アサヒ飲料は、「社会との約束」として、『100 年のワクワクと笑顔を。』 を掲げています。(中略) みなさん一人ひとりが持つ好奇心と探求心が、未来を明るく照らす力となると信じています。」と励ましのメッセージが寄せられました。

本イベントを通して、中高生に科学の意義や探求の面白さを感じてもらうとともに、将来の研究者を目指すきっかけとなることを期待しています。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課