佐藤 朗見

株式会社コーセー 研究所 メイク製品研究室

神奈川県立西湘高等学校 出身
生命科学部 卒業
生命科学研究科博士前期課程(修士)修了

柔軟な技術力で、人に夢を与える化粧品を作る。

原料の組み合わせは無限大。めざす質感や使用感を具現化。

ファンデーションなどのベースメイク製品の開発を主に行っています。数ある化粧品原料を組み合わせ、品質設計担当者が求める質感や使用感を具現化するのが仕事です。多いときは一製品につき100~150のサンプルを作り、品質評価のテストと打合せを繰り返して、めざす品質に近づけていきます。さらに量産化の工程の検討や、製品の魅力をお客様に伝えるためのデータ提供も担当しています。

難易度の高い要望にも試行錯誤しながら応えていく。

目標品質に近づけるために、技術的に相反するような要望にも応えなければいけません。品質評価でたくさんのダメ出しをされ、落ち込むこともあります。でも、そこで踏ん張れるかどうかが大事なところ。試行錯誤が仕事のおもしろさです。化粧品は嗜好性が高く、ターゲットや肌質の違いによって求める品質も多様です。絶対に揺るがない基本品質を抑えつつ、いかに柔軟に対応できるかが技術力の見せ所だと思っています。自分が手がけた製品が世の中に出ていくのが一番の喜び。発売日に店頭に陳列されているのを見に行ったり、姉や友人などの身近なユーザーから「良かったよ」という言葉をもらうのがやりがいになっています。

将来は化合物合成の知識を活かし化粧品原料を自分で作りたい!

入社のきっかけになったのが、大学で開かれたオープンセミナーです。講師として招かれていたコーセーの研究員から、人に夢を与える化粧品の魅力、製品開発のおもしろさを教わり、そこからコーセーという会社への興味につながっていきました。あのセミナーが人生を変えたと言っても過言ではありません。そういう機会を与えてくれた東薬に感謝しています。将来、生物有機化学研究室で学んだ有機化合物の合成の知識を活かして、化粧品の原料の創出に関わる仕事もしたいと思っています。自分が作った素材がいくつもの製品で使われ、それが世界へとつながる…。そんなビジョンを描いています。