ニュース&トピックス 「がん特異的標的タンパク質の阻害化合物を同定」 ゲノム情報医科学研究室の佐藤礼子講師、渡邊さん(卒業生)らによる論文がJournal of Cellular and Molecular Medicine誌に受理されました

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2022.11.17

薬剤耐性メラノーマや膵臓癌は有効な治療薬が少ない「がん」です。これまでに我々は、これらのがん細胞の生存に寄与する転写因子ZIC5を同定しています。ZIC5は正常組織における発現がほとんどない為、ZIC5を標的とすることで副作用の少ない治療薬ができると考えられます。今回我々は、既存薬や既知薬理活性薬からなる化合物ライブラリーをスクリーニングし、がん細胞においてZIC5タンパク量を減少させる2つの化合物を同定しました。これらの化合物は、ZIC5発現の高いメラノーマ細胞や薬剤耐性メラノーマ細胞株、膵臓癌細胞に「がん細胞死」を誘導することを明らかにしました。今後、これらの化合物の活性を高めることでがん治療に有効な薬となることが期待されます。

論文情報

タイトル: "Patulin and LL-Z1640-2 induce apoptosis of cancer cells by decreasing endogenous protein levels of Zic family member 5"

Doi: 10.1111/jcmm.17598.

著者: Reiko Satow*, Takeru Watanabe, Moeka Nomura, Shota Inagaki, Atsuko Yoneda, Kiyoko Fukami.

掲載誌: J. Cell Mol. Med. (2022)

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcmm.17598

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東京薬科大学 生命科学事務課