ニュース&トピックス TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU2025が開催されました

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2025.11.19

2025年11月2日(日)、東京薬科大学にて「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 2025」を開催しました。本イベントには、全国から 67 件の研究発表が寄せられ、約230名が参加しました。

本イベントの目的は、生命科学に関心を持つ中高生に、自身の研究を通じて高度な議論を体験する機会を提供し、将来の研究者育成に貢献することです。近年、多くの中学・高校で探究学習や研究活動が進められていますが、発表の場や適切なフィードバックを得る機会は十分とは言えません。本発表会では、多くの研究者が参加し、ポスター発表を通じて議論やフィードバックを行いました。

本年度は、東京薬科大学が推進する博士人材育成プログラム「BUTTOBE-NEXT(JST次世代研究者挑戦的研究プログラム)」との連携を強化し、参加した本学大学院生が中高生へ研究の助言や質疑応答を行いました。大学院生との交流は、中高生が将来の研究者像を描くきっかけとなることが期待されます。

「役に立つ」かどうかにとらわれず、高校生らしく生命科学分野の研究を追求した素晴らしい発表に対し、最優秀賞として2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞された東京科学大学・東京科学大学・大隅良典栄誉教授の名を冠した「大隅賞」を授与したほか、優秀賞、会場賞、研究奨励賞を贈呈しました。また、プレゼンの評価が最も高い発表に対して協賛企業であるアサヒ飲料株式会社から「アサヒ飲料賞」が授与されました。

受賞演題および大会サイトはこちら

さらに、中高生の積極的な議論を促すため、発表者以外にも活発に質疑に参加した方へ「ベストディスカッサー賞(優秀質問者賞)」を授与しました。これにより、参加した中高生は演題発表や大学院生のポスターにおいて積極的な議論を展開し、イベントを大いに盛り上げてくれました。

大隅良典栄誉教授からは、次のような激励のメッセージをいただきました。
「科学はすごい勢いで発展を続けています。一方で現代社会は多くの解決すべき課題を抱えています。それらには正解が用意されていません。焦らず未知の課題に向き合い、挑戦し続けることこそ、皆さんの使命であり、未来を切り拓く道となるでしょう。」

本イベントを通じて、中高生が科学の意義や探究の面白さを感じ、将来の研究者を目指すきっかけとなることを期待しています。

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本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課