DXで学びに革新を #05

アクティブラーナーを育成するリモート教育支援プログラム

  • 生命科学部
  • リモート
  • 双方向

生命科学部 応用生命科学科
生命エネルギー工学研究室 渡邉 一哉 教授

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  • リモート講義に双方向の学びを
  • 臨場感が学びの成果に
  • グローバルな学びもリモートで

アクティブな学生を育成するリモート講義

コロナ禍の影響で、リモート教育システムに注目が集まっています。リモート講義では、学生が自宅から参加できるなどのメリットがある一方、講義に臨場感がなくなり、学生のモチベーションが低下することが懸念されています。そこで本プログラムでは、より臨場感があり、学生がアクティブに参加できるリモート講義の確立を目指し、教育支援システムの構築を行いました。具体的には、記入型講義資料の事前配布、インタラクティブホワイトボード(IWB:Zoomなどのリモートシステムを通して、教員が話す様子と教員の板書が画面から見えるデバイス)の利用、講義中に課題を解く時間の設定、講義後にIWBの板書を配布、などから構成される講義システムを確立しました。アンケートの結果、90%以上の学生が「本講義システムにより理解が進んだ」と回答し、効果が検証されました。講義に積極的に参加する学生(アクティブラーナー)をより多く育成することを目指し、リモート教育支援プログラムの普及を行っていきます。

edudx_04-2.jpg渡邉 一哉 教授

edudx_04-3.pngインタラクティブホワイトボード

edudx_04-4.pngインタラクティブホワイトボードの画面をZoomに投影

edudx_04-6.jpg授業後の学生アンケート結果

 

リモート国際学術交流

edudx_04-7.jpg海外協定校とリモートでディスカッション

edudx_04-8.jpg学生が英語で研究内容をプレゼン

コロナ禍は、研究成果の発表の場である学会やシンポジウム、セミナーへも大きな影響を及ぼしています。リモート開催の学会が多くなり、気軽に参加できるものの、活発な議論、パーソナルな議論は難しい状況になっています。一方で、学生の留学にも大きな影響を及ぼし、世界各国の大学では国際コミュニケーション力の育成法を模索しています。そこで本プログラムでは、協定校のカルフォルニア州立大学サンマルコス校(CSUSM)の協力のもと、大学院生に臨場感のある国際コミュニケーションの機会を提供することを目的に、Zoomショーケース(自分の研究を展示する場)を行いました。IWBを通して参加者の顔が見える環境下、本学から3名の大学院生、CSUSMから3名のProfessional Science Masterコース(高等職業スキルを習得するための修士課程)の学生が発表し、活発な議論を行いました。さらに、2日間にわたるZoom Collaborative Sessionを実施し、両大学の教員や学生ら約60名が参加。セッション後の受講者アンケートでは、参加した学生全員が「国際コミュニケーション力の向上を希望する」と回答しています。グローバルな学びをはじめ、アクティブラーナーの育成を進めてまいります。

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