ニュース&トピックス 公認サークル iGEM TOYAKUが、サイエンスアゴラ2022にブース出展しました

  • 研究活動

2022.11.22

本学公認サークルのiGEM TOYAKUが11月5日(土)・6日(日)の2日間、「サイエンスアゴラ2022」(主催 科学技術振興機構)にブース出展しました。
「サイエンスアゴラ」は、科学と社会の関係をより深めるため、小中高生から科学者、メディア、産業界、政策決定者など多様な人たちが情報共有と対話を行う科学技術振興機構主催の大規模なオープンフォーラムです。3年ぶりの実地開催となった今年は、140以上のプログラムが用意され、iGEM TOYAKUは「ゴジラバクテリアプロジェクト」という企画で出展しました。

10時の開始後、他ブースの研究者や市民団体、大学生に加え、県職員、大学教員、高校教員、科学に興味のある小学生など、実に多様なバックグラウンドを持つ方がiGEM TOYAKUブースを訪れてくれました。

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ブースの様子

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他ブースの出展者に説明する様子

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他大学の研究者との意見交換

iGEM TOYAKUメンバーは、ブースを訪れた方に、ゴジラバクテリアの機能について説明し、続いて、「①どんな能力がほしいか、②どんなところで役立つか、③実現するためには」の3点について議論しました。ブースを訪れた方は、アイデアや意見を付箋に書き込んで、ブース内に掲示しました。付箋の掲示は、次に訪れた方との議論やアイデアの展開にも役立っていました。

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小学生の質問に答える様子

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研究者との白熱した議論

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貼られた意見を見て検討する様子

訪れてくれた方の感想や応援メッセージ

「ネーミングからしてひきつけるものがある。世界が抱えている現状につながる非常に有意義な研究だ。非常に興味深い展示で、白熱してしまった」(放射線研究者)

「いろいろな方法で放射線対策が研究されている中でバクテリアに着目した点が面白い。クリスパー・キャス9などでバクテリアに遺伝子を入れる発想に今後の発展を感じた」(神奈川工科大学生)

「放射能(汚染問題)で困っている人たちの役に立つ研究だ。実現には壁がありそうだが、遺伝子組み換え技術で少しずつ前進しているようだ。描いている未来を実現してほしいと思う」(高校の生物学教師)

iGEM TOYAKUメンバーは、サイエンスアゴラならではの普段出会うことのない異分野の研究者との議論や市民の方の素朴な疑問への対応を通して、ゴジラバクテリア実現への研究心に新たな火が灯ったようです。

―生命科学部4年 猪野毛 朝飛さん(iGEM TOYAKU代表)の感想

「サイエンスアゴラ2022にて私たちのブースに足を運んでいただいた参加者様に深く感謝いたします。2日間合わせ200名近い参加者様とゴジラバクテリアのアイデアを共有し、さらに考えを深めるディスカッションができ、私たちにとって大変有意義な2日間となりました。これから、頂いたアイデアを生かし、ゴジラバクテリアの実現に向けて研究活動を始めていく所存です。応援のほどよろしくお願いします」

shasin kanso P1522266 3-2 900-600.jpg左 猪野毛 朝飛さん/右 渡邉 一哉先生(生命エネルギー工学研究室教授・iGEM TOYAKU テクニカルアドバイザー)

※「ゴジラバクテリア」とは、放射線を吸収してエネルギーとして利用しながら増殖するバクテリアで、iGEM TOYAKUの研究テーマです。日本の特撮怪獣映画から生まれたゴジラは、放射線を吸収して成長します。iGEM TOYAKUは、これから日本発祥の"ゴジラ"をモデルにしたバクテリアの実現に向けた実験を開始し、放射能汚染問題の解決に挑戦します。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 広報課