ニュース&トピックス 第2回研究推進機構シンポジウム-未来創薬研究所開所記念シンポジウムを2025年3月17日に開催します(学内限定:教職員・学生)
- 研究活動
2025.01.23
未来創薬研究所開所記念シンポジウム(学内限定:教職員・学生)
本シンポジウムは、未来創薬研究所のビジョン共有や、創薬に関する研究開発の最新知見を学ぶ機会を提供します。また学内外の連携強化や新たな共同研究の可能性を模索する場としても是非ご活用ください。学内関係者の皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
開催概要
日時: 2025年3月17日(月) 14:00~19:00(懇親会 17:45~19:00)
場所: 1101講義室
対象者: 学内教職員、学生(学部生、大学院生)
プログラム
1. 開会挨拶(14:00~14:10) 冨塚一磨所長
2. 外部講師による講演(14:10~16:40)
14:10~14:50 小泉智信 先生(理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター)
・アカデミアの基礎科学の成果を社会実装する~理研の実績と今後の挑戦~
14:50~15:20 青木一真 先生(第一三共 株式会社 研究開発本部 研究統括部 参事)
・創薬化学研究におけるDX推進
~休憩~(15:20~15:30)
15:30~16:10 香月康宏 先生(鳥取大学 医学部 生命科学科 教授/とっとり創薬実証センター センター長)
・染色体工学技術を基盤としたアカデミア創薬拠点の構築
16:10~16:40 内田和久 先生(一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)専務理事/神戸大学 特命教授)
・ バイオロジクス分野において活躍できるバイオ人材の育成
~休憩~(16:40~16:50)
3. 未来創薬研究所 概要説明および学内アクティビティ紹介(16:50~17:30)
16:50~17:00 伊藤昭博 教授
・ヒストンメチル化酵素を標的とした新規鎌状赤血球症治療薬の開発
17:00~17:10 谷口敦彦 准教授
・光を用いた標的タンパク質不活化法の開発
17:10~17:20 濵田圭佑 助教
・特定の膜タンパク質を分解へと導くLysosome-targeting chimera (LYTAC) の開発
17:20~17:30 陳妤 助教
・非免疫細胞の攻撃能を制御するペプチド探索
4. 懇親会(17:45~19:00)
参加者間の交流を図ります。
開所を記念し、本シンポジウムでは創薬研究の最前線で活躍する4名の専門家をお招きします。
アカデミア創薬の挑戦、創薬DX、染色体工学、バイオロジクスの新展開など、分野を横断した講演を通じて、創薬の未来を展望します。
小泉智信 先生
理化学研究所創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター
講演テーマ:アカデミアの基礎科学の成果を社会実装する~理研の実績と今後の挑戦~(14:10~14:50)
講演要旨
「アカデミアの成果を社会実装する」近年、オープンイノベーション、創薬ベンチャーエコシステムという言葉とともに、常に耳にするフレーズですね。一方、「アカデミアの成果を社会実装する」って、実際にはどうすればいいの?と思っている方が多いのではないでしょうか?
未来創薬研究所の開所にあたり、理研DMPがアカデミア創薬に取り組んできた経緯と実績、および、現在と今後の挑戦(「つなぐ科学」で未来を拓く)について紹介します。基礎科学の成果をより早くより多く社会還元するため、皆さんと意見交換することをとても楽しみにしています。

青木一真 先生
第一三共 株式会社 研究開発本部 研究統括部 参事
講演テーマ:創薬化学研究におけるDX推進(14:50~15:20)
講演要旨
2018年に1人のBioinformatics専門の研究者と私の2人で、データ駆動型創薬プロジェクト(Data Driven Drug Discoveryの頭文字をとり)D4 Projectを開始した。その後研究所にてこのD4 Projectを一つのグループに集約し、創薬プロセスの様々な場面でD4を適用した。また、これまでデータ駆動型創薬を経験してこなかったメディシナルケミストをD4チームに異動、そこで経験してもらったのち、再び元の研究に戻るローテション型の人材育成方法を確立し、所内に徐々にD4文化を浸透させた。D4導入により、研究効率化20%を達成。D4が開発候補品獲得に大きく寄与し始めている。
創薬化学研究でのDXに関する、5年以上のマネジメントを通じて経験した実態を、皆様にお伝えしたい。

香月康宏 先生
鳥取大学 医学部 生命科学科 教授/とっとり創薬実証センター センター長
講演テーマ:染色体工学技術を基盤としたアカデミア創薬拠点の構築(15:20~16:10)
講演要旨
哺乳類細胞や動物に外来遺伝子を発現させるためのベクター開発は基礎研究のみならず産業や医療への応用面でも重要な役割を果たしてきた。我々は独自の染色体工学技術を用いて巨大なヒト遺伝子、複数のヒト遺伝子を導入可能であるヒト人工染色体(HAC)およびマウス人工染色体(MAC)の開発を用いて行ってきた。これまでにHAC/MAC技術により、完全ヒト抗体産生動物、ヒト薬物代謝酵素を発現するモデル動物などの開発を行い、製薬企業などと共同で創薬研究を推進してきた。本シンポジウムでは、染色体工学技術を基盤としたJST・地域産官学共同研究拠点整備事業や文科省・地域科学実証拠点整備事業などによる鳥取大学・鳥取県におけるアカデミア創薬拠点の構築について紹介する。

内田和久 先生
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)専務理事/神戸大学 特命教授
講演テーマ:バイオロジクス分野において活躍できるバイオ人材の育成(16:10~16:40)

本件に関するお問い合わせ
- 東京薬科大学 教学IR研究推進課
-
- 042-676-5349(8:45~17:00 月~金、祝日は除く)
- 問い合わせフォーム
- 〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1