ニュース&トピックス 平塚学長より学生の皆様へ2|オンライン授業のための修学支援(緊急遠隔学習支援特別奨学金の給付)について

  • その他

2020.05.06

オンライン授業のための修学支援(緊急遠隔学習支援特別奨学金の給付)について

 

 新型コロナウイルスの感染拡大による学生の皆さんの健康と安全を第一に考え、政府による4月7日の7都府県への緊急事態宣言の発令後は、皆さんの大学への入構を全面禁止といたしました。また、新入生の皆さんをはじめとして在学生の皆さんの本年度前期の講義、実習、演習等を全て遠隔授業(オンライン授業)とすることを決定いたしました。現在、本学の情報教育研究センターが中心となって、オンライン授業の円滑な実施に向け、皆さんの通信環境整備を行っているところです。本学の教職員は一丸となって、皆さん一人ひとりの学業の機会をしっかり確保し、学業の修得を第一に考え全力で対応しますのでご安心ください。

 一方、全国的にも、通常の対面授業や実習が行われていないことで、授業料や施設費について返還の要望があることを承知しております。しかしながら、本学では、講義、実習こそ通常の対面授業で行うことができないものの、皆さんの学業の修得に必要な質の高い授業を確実に提供するとともに、アドバイザーを通じた個別のフォローをしてまいりますので、授業料や施設費の返還は考えておりません。また、施設費は、大学の運営に不可欠の様々な施設・設備を維持・管理するための費用であり、皆さんの安全を確保するとともに最適な教育環境を維持するための施設のリニューアル、改修費用として充てられるものでもあります。

 さて、本学の情報ネットワークは、皆さんの講義(オンライン学習、能動的学習(アクティブラーニング))、実習(課題レポートの提出)、演習、実務実習、卒論研究等の、就学上の情報管理・通信ツールと共に、就職活動時の企業面接(テレビ会議)等にも活用されています。それらも視野に入れ、本学は薬学部、生命科学部共にモバイルコンピュータ(PC)を入学時に準備していただくコンピュータ必携化を推進してきました。そのため、2年生以上の皆さんは全てコンピュータを所有していると考えています。また、必携化を推進するため、学内の無線LAN環境を整備してきましたが、大学の通信環境に依存してきた(自宅の環境が不十分)方も少なからずいると思われます。今回は緊急事態宣言の発令下に伴い学生の皆さんの大学への入構が全面禁止という事態ですので、皆さんご自身でオンライン授業の環境の整備をしていただくようお願いする次第です。

 そしてその上で本学は、この度、皆さん一人ひとりが様々な活動の自粛や制限のもと、十分なネット環境でオンライン授業に専念できるPC環境の整備と通信費等の支援として、皆さんに一律5万円の「緊急遠隔学習支援特別奨学金」を給付することといたしました。具体的な申請方法は、別途学生ポータルで通知します。

 今、世界はこの新型コロナウイルスと戦っています。薬学、生命科学を学ぶ学生として、今何ができるのか、そして今何をすべきなのか、そして、今何を学ぶべきなのか等々---、このときこそ、皆さん一人ひとりが、じっくり考える良い機会ではないでしょうか。

 今回のコロナ禍は、未だに終息の兆しが見えない厳しい現状ですが、私は学長として、皆さんとともにこの未曾有の難局を超克することを誓います。

 

令和2年5月6日
東京薬科大学 学長 平塚 明