ニュース&トピックス 地域の薬剤師にPCR検査の研修を実施|プレスリリース

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2023.10.02

東京薬科大学(東京都八王子市:学長 三巻 祥浩)では、このたび大学のPCR検査センターを活用し、地元八王子の薬剤師を対象にPCR検査の研修を実施しました。本研修は、様々な感染症の拡大が懸念される中、平時から薬剤師が感染症対策に必要なスキルを身につけられるようにすることで地域医療への貢献を目指して八王子薬剤師会との協力のもと実施したものです。

【ポイント】
◆地域の薬剤師を対象にPCR検査の研修を実施しました。
◆PCR検査は、新型コロナウイルス感染症に加え、インフルエンザなど他のウイルス感染症の検査にも応用可能であることから、今回の研修を通じて地域の薬剤師の職能の幅が広がることが期待されます。

【PCR検査の実施概要】
実 施 日:2023年9月25日(月)10時00分~13時50分
講  師:東京薬科大学PCR検査センター長 中南 秀将、薬学部教員2名、センター職員2名
受 講 者:八王子薬剤師会所属の薬剤師5名
会  場:東京薬科大学PCR検査センター(東京都八王子市堀之内1659-9)

受講者は、中南センター長が作成したPCRの原理や研修の流れを学ぶ動画を事前に視聴して研修に参加しました。はじめに講師のデモンストレーションを見学しました。続いて、講師のマンツーマン指導を受けながら自身の唾液を用いた検体を使用して、RNAの抽出からリアルタイムPCR装置での結果測定までPCR検査の一連の流れを学びました。本研修は、今後も八王子薬剤師会と協力して継続的に実施する予定です。

東京薬科大学PCR検査センター長 中南秀将 教授のコメント
「現場の薬剤師が感染症のPCR検査技術を修得することは、公衆衛生分野での薬剤師の新たな役割・職能を開拓する先駆的な取組みです。研修を受けた現場の薬剤師が、実務実習生に感染症のPCR検査技術を教育することで、将来的には多くの薬剤師が感染症のPCR検査技術を修得することが期待できます。」

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講師によるデモの見学  

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マイクロピペットの使用方法を説明する中南センター長

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RNAの抽出に取り組む受講者と指導する講師

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リアルタイムPCR装置に検体を入れる様子

経緯
東京薬科大学は、2020年8月1日付で東京薬科大学PCR検査センターを設置し、2020年10月から2021年6月まで、新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査及びその関連業務を、包括連携協定を締結する八王子市より受託いたしました。

取材に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課