ニュース&トピックス 先生に聞いた!オンライン授業アンケート|学生広報マガジン『C-LabTimes』

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2020.08.14

こんにちは! 学生広報チームCreative-Labです! 今回のC-LabTimesでは、前期期間がオンライン授業になったことを踏まえて、「先生に聞いた!オンライン授業アンケート」について特集します!

今年度の前期期間は、対面での講義・実習等が無くなり、先生方と交流する機会がありませんでした。特に新入生は、先生方と一度もお会いすることが出来ず、大学生活に不安を抱えているのではないか、私達は憂慮しておりました。

そこで、この機会を利用して、先生方の授業への取組や学生への思いなどを在学生に届けたいと思い、先生方へアンケートを実施しました。私たち学生(特に低学年層)は、先生方を「授業を行う人」という認識しかせず、先生方がどのような思いで授業に取り組まれているのか、想像することはありません。そこで、この記事を読んで、先生方との距離を少しでも身近に感じて頂けたらなと思っています!

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アンケート結果

  • 多くの意見があったため、紙面の都合により全ての回答を掲載することができず、一部抜粋して掲載しております。

Q. Zoomで感じたメリットは何ですか?

先生の回答
  • 今の学生はチャットのやり取りに慣れているため、質問し易い環境であること。質問し易い環境のため、講義後半になると質問の『質』がかなり向上してくること。(薬学部)
  • 途中で、アンケートやミニテストを挟んで理解度をチェックしたり、説明を入れたりできました。また、課題をすぐに発表してもらったり、グループワークを行うことができます。(生命科学部)
C-Labのコメント
チャット機能について触れている回答が多く見受けられました。実際私も、対面授業よりZoom授業の方が気軽に多くの質問をするようになりました。他の学生の質問等を聞け、非常に参考になりました!また、アンケートやミニテストは、今までの対面授業で行うなら授業の冒頭か最後にしかできなかったことだと思います。学生の立場的にも、授業の途中でアンケートなど参加型のコンテンツがあるとメリハリをつけて受講できると感じ、とても良かったです!

Q. Zoom授業で感じたデメリットは何ですか?

先生の回答
  • 学生さんの反応(表情)を見ることができないので、授業が分かっていなくてもそのことが伝わってこない。また、デモ実験などがほとんどの場合困難である。講義スライドがZoom授業を想定していないことから、そのための修正も必要になっている。(薬学部)
  • 学生がどのくらい分かっているかが掴みにくい(生命科学部)
C-Labのコメント
全体として学生の反応や表情が見えないことがデメリットにあげられました。実際、授業中もよく先生方が「反応が見られなくて不安だけど大丈夫?」と心配されていたことを思い出しました。しかし今回のアンケートによって、そんな中でも先生方は様々な工夫を凝らしていらっしゃったことに気づくことができました。本当にありがとうございました!

Q. 通常授業とオンライン授業、学生との距離感はどちらが近いと思いますか?

先生の回答
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  • 学生の理解度を感じながら、話題を変えたり進行を遅くしたり調整しやすい。(薬学部、「通常授業」)
  • どちらも良いところと悪いところがあると思います。通常の授業で質問できない学生さんも、オンライン授業でチャットやメールを活用して、質問してくれる学生さん増えました。感想もたくさん書いてありました。(生命科学部、「変わらない」)
C-Labのコメント
「一長一短あるため一概にはどちらが良いかは言い切れない」旨の回答が多数見受けられました。私たち学生の中でも度々どちらがいいかという話題が挙がりますが、学生も意見が割れている印象です。私たち学生と同じように、先生方もオンラインのメリット・デメリットによって意見が分かれているのだと感じました!

Q. 通常授業とオンライン授業、授業の準備はどちらが大変だと思いますか?

先生の回答
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  • オンライン講義では、質問時間を多くとっているため、通常授業よりも短い時間で授業を行う必要があり、授業内容を見直した。また、授業のための環境(雑音が入らない場所など)を整えることも案外大変である。(薬学部、「オンライン授業」)
  • どちらも準備は大変です。オンライン授業は、慣れていなかったので、はじめは準備が大変でした。オンライン授業のために、今まで使っている授業の資料を作成し直す必要がありました。(生命科学部、「変わらない」)
C-Labのコメント
オンライン講義では通常より長く質問時間を取っていらっしゃるという工夫は、このアンケート結果で初めて気が付きました。また、学生の質問に答える時間を授業以外の時間に取ってくださった先生もいらっしゃいました。授業を受けていても、資料の作り直しなどされていることなどになかなか気づくことができないので、この記事を通して沢山の学生に先生方の工夫を知ってもらう機会になるといいなと思っています!

Q. 通常授業とオンライン授業、授業内容の質問対応はどちらが多いと思いますか?

先生の回答
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Q. 通常授業とオンライン授業、どちらが良いと思いますか?

先生の回答
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  • 講義する者の立場からは、対面授業の方が実施しやすいのですが、通学時間が削減できることや、講義室のモニターが見え辛いこともなく、各学生さんにとってより良い環境で受講できる機会が増えるのであれば、オンラインも決して悪くはないのかなと思います。(薬学部、「どちらでも良い」)
  • どちらも良いところと悪いところがあると思います。対面授業は学生のみなさんの雰囲気が伝わってきますが、オンライン授業ではわかりにくいことがあります。(生命科学部、「通常授業」)
C-Labのコメント
学生側の視点になって試行錯誤してくださる先生がいらっしゃったことには、本当に嬉しく思います。私たち学生も、先生方のようにもっと相手(先生方)の立場も考えて感謝しなくてはいけませんね…!本当に様々な回答があり、これも「学生との距離感」の項目と同じように一長一短があり、難しい質問だったと感じます……。

Q. オンライン授業の対応として大変だったことは何ですか?

先生の回答
  • オンライン (リアルタイム)でのZoomで、グループディスカッションがどこまでできるかのシュミレーション。初めての体験なので、こちらも巡回しつつその都度対応していった。(薬学部)
  • ムービーをネットのサイトにあげたり、ファイル形式によって、見られなかったりしたこと。(生命科学部)
C-Labのコメント
前期は先生方や学生と対面では会えませんでしたが、ゼミなどでは積極的にグループディスカッションを行ってオンライン上で画面越しに対面する機会がありました。人と接する貴重な気分転換を提供して下さり本当にありがたかったです。しかし、その裏ではセッティングや不具合が起こった時の対処等沢山の苦労が伺えます。そんなこと知る由もなかった学生の皆さんは、改めて先生方の気遣いに感謝する良い機会となればと思います。

Q.リモートにおいて、研究室でどのような取組をされましたか?

先生の回答
  • 教授をはじめ、積極的にZoomを活用している。卒論発表やミーティングといった研究に関するところから、卒論発表お疲れ様会、近況報告など、コミュニケーションツールとしても活用している。(薬学部)
  • 研究室のセミナーをZoomで行う。論文の質問をグループで話し合ったりする。研究室の少人数のメンバーでZoomでミーティングを行い、論文紹介をしたり、大学院試験の過去問を解いたり、発表会を開いたりした。(生命科学部)

Q. 在宅で気分転換に行っていたことは何ですか?

先生の回答
散歩、料理、美味しいお菓子を食べる、ヨガ、ラジオ体操、体幹トレーニング、映画鑑賞、子どもと遊ぶ、など

 

在学生に一言 

先生の回答
  • 今回の新型コロナだけでなく、その他の自然災害や政治の決定、国際情勢や経済の状況などで、世の中は時事刻々と動きます。当然その都度新しい対応が求められるわけですから、皆さんはぜひそこに対応し、適応できる力を身につけてもらえればと思います。もちろん状況によっては適応ではなく抗う力も必要です。しかしその場合であってもあくまでも前向きであるべきです。懐古的に抗うことは支持を集めやすいですが、その支持は変化を避けたいというヒトの本質的欲求からきていることも多く、そうであれば生産性があまりありません。ぜひ変化を楽しめて、そこからさらに気づきや学びがあるということに喜びを感じられるような人になってください。きっと何でも皆さんにとって良い経験に変えられると思います。いつまでこのような状況が続くかわかりませんが、こんな経験はそうそうない貴重なものでもあります。ぜひ一緒に(できれば楽しみつつ)頑張っていきましょう。
  • 友達などと楽しいキャンパスライフを送ることができず、また、たくさんの課題に追われてストレスが溜まっているかと思います。できないことばかりに目を向けるのではなく、できることに目を向けてこの状況を乗り越えましょう。また、学習や生活における自己管理をしっかりしましょう。
  • 慣れない環境でいろいろなことが変化してしまい、とても大変な日々を送っていると思います。ただ、人生しばしば大きな変化があるものです。それを乗り越えていくことが自分に対する自信につながります。将来の自分のために、今何が出来るかを考え、積極的に日々を過ごして下さい。
  • 一人で学ぶのも大変ですが、課題を終えて、自分の好きなことを追求してください。

編集後記

今回のアンケートを通して、私たちが登校できない環境の中でも、先生方の取組によって学びを続けられているのだと再認識しました。また学生に対するメッセージから通常の授業からは感じ得ない新たな一面を垣間見ることができました。
後期からは一部対面での講義等が再開される予定ですが、Zoom授業やメールなど活用して積極的に質問や交流等行っていきたいと思います。

最後に、この度、本記事を執筆するにあたりアンケートにご回答してくださった東薬の先生方、お忙しい中ご協力ありがとうございました。C-Lab一同、心より感謝申し上げます。

(文責)薬学部 2年 鈴木茜、 金久絵理奈
生命科学部 生命医科学科 1年 鳥越真貴子

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東京薬科大学 広報課