ニュース&トピックス 本学が多摩科学技術高等学校のSSH事業「STEAM企画」に協力しました

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2023.11.08

本学にて1029日に東京都立多摩科学技術高等学校(以下、多摩科学技術高等学校という)におけるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業「STEAM企画」が実施されました。

当該事業は、多摩科学技術高等学校の主催により実施され、本年度は本学と工学院大学が協力しました。全国の高等学校の生徒を対象に募集され、25名の生徒が参加しました。今回の企画は、10時から16時まで、講演(聞く)、見学(見る)、実験(体験する)と多様なコンテンツで実施されました。

※「STEAM」とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念です。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。

講演(聞く)

講演では、本学植物資源教育研究センター 薬学部准教授三宅克典先生と工学院大学建築学部まちづくり学科平山由佳理准教授が講師を担当しました。

三宅准教授による薬用植物に関する講演では、「薬用植物の話」として、世界的に見た薬用植物の歴史、生薬に関する基礎知識と現状、代表的な薬用植物の紹介等が話されました。

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平山准教授は、「建築学から見た植物園の話」をテーマに、植物園の展示・機能の重要性と難しさ、建築学から見た世界の植物園の紹介、植物の役割などをお話しいただきました。

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見学(見る)

三宅准教授と生命科学部応用生命科学科応用生態学研究室教授野口航先生による薬用植物園ガイドツアーを実施しました。聞き覚えのある植物から普段見られない珍しい植物まで、先生による豆知識を交えながら見学を行いました。生徒は、実際に触り、匂いを嗅ぐことを通して、フィールドワークの重要性を学びました。

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実験(体験する)

実験では、野口教授による、簡単な体験実習が行われました。今回のテーマは「植物の色を観察しよう!」で、本学の薬用植物園で採取された植物の葉に含まれる色素の吸光度スペクトルを測定しました。生徒は、本学の学生サイエンスコミュニケーターの指導により、いろいろな種類の植物の葉から、グループで選んだ2種類の葉の光合成色素を薄層クロマトグラフィーで分離する実験と分離した色素の吸光度スペクトルを測定する実験が行われました。

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生徒たちは、長時間のプログラムでありましたが、薬用植物というテーマを通して、薬学及び建築学を横断的に学び、「聞く」・「見る」・「体験する」ことで、より深い興味・探求へのモチベーションへと繋がった貴重な企画となりました。

 

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課