ニュース&トピックス ~地域×武田薬品工業株式会社×東京薬科大学連携事業 【第3期】~学生が提案する『北海道のこれからの地域医療について』

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2023.06.12

【ポイント】

  • 『地域医療のイノベーション実現を目指した教育研究プロジェクト』による産学官連携事業の第3期として、北海道、武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品工業)と連携したアクティブラーニングを実施。

  • 学生は、北海道の地域医療の現状、持続的な地域の発展のための課題、今後の医療政策の在り方を遠隔学修で学び、その学修成果と課題解決策を北海道、武田薬品工業等のステークホルダに対して提案発表。

 本学では、将来地域を支える人材の育成に関する、産学官連携事業の一環の第3期として、北海道の地域医療の現状、持続的な地域の発展のための課題、今後の医療政策の在り方を遠隔学修で学び、その学習成果ならびに課題解決策を発表しております。

DSC_0318(Ahan)_900x600.jpg学生グループA班
『北海道における地域医療の確保』
発表の様子

DSC_0330(Bhan)_900x600.jpg学生グループB班
『北海道とヘルスリテラシー教育 学生と地域住民へのアプローチ』
発表の様子

本プロジェクトは、北海道と武田薬品工業の連携協力のもと実施されました。北海道の地域医療を担うさまざまなステークホルダにより、「地域医療の現状と課題」「多職種連携体制」等を学び、その地域の特性を理解した上で、学生の視点からの地域課題解決に向けた施策を提案するアクティブラーニング型授業を展開するものです。

この度、北海道の地域医療における現状を踏まえ、テーマ1として「北海道における地域医療の確保(DX推進・在宅医療)」、テーマ2として「ヘルスリテラシーの向上」、いずれかのつの学生グループに分かれ、およそ8か月にわたるアクティブラーニングに取り組みました。

それぞれのグループは、アクティブラーニングの成果を『北海道における地域医療の確保』『北海道とヘルスリテラシー教育 学生と地域住民へのアプローチ』と題し、それぞれの考えを北海道や武田薬品工業等の関係者に発表・提案しました。

各発表内容に対して、参加者からの活発な質疑応答や関係者からのフィードバックがあり、地域医療問題について深い考察を行う機会となりました。本発表を基に、学生のさらなる成長とともに、今後の北海道内での取り組みの実現が期待されます。

DSC_0326(shitugi)_900x600.jpg参加者からの質疑応答

 

学生からの提案内容の一例

  • グループ在宅制を取り入れた在宅医療の普及
  • 健康サポート薬局認知向上のためのモバイルファーマシー平時利用導入
  • 健康サポート薬局認知向上のための健康イベント開催
  • 中高生のヘルスリテラシー向上のための発達段階に合わせた授業プログラム導入
  • 多世代のヘルスリテラシー向上のための家族間コミュニケーションや地域への情報発信
  • ヘルスリテラシーに関する授業を受講した高校生による、地域住民にむけた健康相談会や交流会の実施

参加した学生のコメント

【薬学部 横田 紗也 さん】

私達のグループは「ヘルスリテラシーの向上」を軸に、行政や企業および教育現場の視点から北海道の地域医療や健康課題を学び、最終発表会では「教育に着目したヘルスリテラシーの向上案」をご提案しました。

実際の現場で日々取り組まれている先生方のお話を伺い、北海道の広大な土地柄上の課題だけではなく、全国に共通する課題についても深く考える貴重な機会となりました。私は持続可能な形で健康課題を改善することの難しさや、全世代へ向けた実践的なアプローチの必要性を強く感じました。

第1期のプロジェクト内で提案された高知県への課題解決案は、取り組みとして実行の段階へ進んでいます。今回両チームが北海道の皆様にご提案した課題解決案も、何かしらの形で実行できれば幸いです。

参加者からの感想

  • 北海道の現状や取り組みを学び、またその課題解決を目指す方々と関われたことで、就職後の活動におけるモチベーションが上がった。
  • 公務員への就職を希望しているため、このプロジェクトで学んだことを将来に活かしていきたい。
  • 一つの地域に焦点を当てて向き合うと、その地域特有の課題や性質が見えてくることがよくわかった。
  • 今後自分が地域の在宅医療を考えていく中で、その地域の特色を理解し長期間活用できるシステムを構築したいと思った。
  • 課題を先取りする能力、解決策を考える能力、そしてグループワークで達成する困難さや学びについても学ぶことができた。
  • 行政や企業と共に現状を踏まえ議論していくことの重要性を学んだ。
  • グループディスカッションでの価値観の違い、意見をまとめる難しさ、思いを伝える苦労が分かった。

東京薬科大学 三巻 祥浩 学長のコメント

武田薬品工業株式会社と東京薬科大学との協同プロジェクトである、地域医療のイノベーションの実現を目指した教育・研究プロジェクト、III期最終報告会を大変興味深く拝聴させていただきました。第III期では北海道の地域医療を取り上げましたが、北海道は広大で、都市部と町村部で医療をとりまく環境は大きく異なります。学生たちは、北海道の地域医療の課題について積極的に調査し、その対応策について議論してきました。この度の最終報告会を通じ、私自身も北海道の地域医療の課題を改めて認識し、考える機会となりました。

さて、医療をはじめ、政治、経済、文化など多くのことが大都市に一極集中するなか、高齢化そして人生100年時代、地域医療の充実は大切と言われつつも、真正面から考える機会は少なかったのが現実かと思います。この度、武田薬品工業株式会社の皆様、そして北海道の自治体、薬剤師会、医療機関に関わる多くの皆様のご指導とご協力により、学生たちは北海道の地域医療について充実した学修成果を得、まだまだ未熟なところもありますが、地域医療のイノベーションに繋がる提案に至りました。ご指導、ご協力くださいました関係各位に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

北海道薬剤師会 副会長 山田 武志 先生のコメント

インプットセッションとして講演を担当させていただきましたが、当日の発表では北海道が抱える問題点や現状について的確に把握した内容となっており、とても感心いたしました。

また、学生たちが考えた解決策についても、薬剤師会が現在取り組んでいる事業と重なる点も多く、学生ならではの視点もあり、私自身も大変勉強になりました。

今後は学生の皆さんが提案していただいた内容を参考にしながら、北海道薬剤師会の事業にも反映していきたいと思います。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 広報課